第148章 自分の手で育てたのは、やはり違う

「さっき、机を拭いてやるって言ってたよね? だったら――あんたの顔で拭くのが一番じゃない?」

橘結衣は横浜龍也の顔を机に押しつけ、そのままゴシゴシと擦りつけた。

国際クラスの連中は、そろって目を丸くする。

口をあんぐり開けたまま、声も出ない。

そのとき、廊下からバタバタと足音が近づいてきた。

数人の教師が駆けつけ、扉を開けた瞬間――少女が横浜龍也の襟首を掴み、身動きできないよう押さえつけている光景に、思わず固まった。

国際クラスが橘結衣をいじめている、という話じゃなかったのか。

……どう見ても逆だ。

橘結衣は教師の姿を認めると、ふっと手を離し、横浜龍也を床へ放り投げた。

「...

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